|  | バイオ関連セラミックス分科会第33回研究会
 「生体活性セラミックスのパイオニア Larry L. Hench先生がバイオセラミックスの未来を語る」
 Larry L. Hench先生(フロリダ大学)は、1971年に世界で初めて骨と結合する材料(バイオガラス)を発見され、世界の生体材料研究に多大な貢献を遂げた方です。セラミックスであっても、骨に対して特異な親和性を示し、骨と結合する現象を見出された業績は、その後につづく人工骨の開発研究に大きなインパクトを与えました。いわゆる、 “Bioactive ceramics(生体活性セラミックス)”の分野を確立された研究者です。医用セラミックス(バイオセラミックス)の教科書や総説では必ず名前の出てくる大変著名な先生です。
 Hench先生は、若手の教育にも大変熱心で、世界の若手研究者に対して、バイオセラミックスの開発研究について積極的に講義されています。今回の講演会でも、若手研究者との積極的な討論を望まれているため、学生の参加者については、参加費無料にすることとしました。さらに、生体関連セラミックスに関係する企業による技術紹介(展示)も行います。この分野で活躍する研究者の育成と相互の交流、情報交換のために、是非多くの方々のご参加をお待ちしております。
 
 日時:2011年(平成23年)4月15日(金)15:00〜17:00
 場所:ホテルアウィーナ大阪 4階 金剛(東)
 (大阪市天王寺区石ヶ辻町19-12)
 
 
| 21st Century Challenges for Bioceramics |  
| Larry L. Hench Graduate Research Professor
 Department of Materials Science and Engineering
 University of Florida, Gainesville, Florida, USA
 
 |  企業展示
 「展示企業」
 HOYA株式会社、オリンパステルモバイオマテリアル株式会社、太平化学産業株式会社、ナカシマメディカル株式会社、日本特殊陶業株式会社、日本メディカルマテリアル株式会社
 
 
 第196回研究会
 (センシング技術応用研究会との合同開催)
 「物質の先端イメージング技術」
 日時:2011年(平成23年)4月22日(金)13:30〜16:15
 場所:大阪市中央公会堂 地階 大会議室
 (大阪市北区中之島1-1-27)
 
 
| (1)収差補正STEMによるセラミックス中の原子直視 |  
| 東京大学大学院工学系研究科総合研究機構、 (財)ファインセラミックスセンター・ナノ構造研究所、 東北大学原子分子材料科学高等研究機構
 教授 幾原 雄一 氏
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| 球面収差補正を用いた走査透過電子顕微鏡法(STEM)の登場により、 セラミックスの界面における単原子や水素原子など軽元素の直接観察が可能とな りつつある。本講演では、種々の機能セラミックスを対象として、STEM法で解析 した最新の成果について紹介する。 |  
 
| (2)小惑星探査機「はやぶさ」の初期分析とX線マイクロCTの役割 |  
| 大阪大学大学院 理学研究科 教授 土`山  明 氏
 
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| 「はやぶさ」は小惑星イトカワの表面粒子を地球に持ち帰った。この人類が始めて小惑星から採取した物質の初期分析計画と、初期分析における放射光マイクロCTの役割およびその科学について述べる。 |  
 
| (製品紹介)大気圧走査電子顕微鏡 ClairScopeTM |  
| 日本電子株式会社 経営戦略室 兼 SEM事業ユニット 次長 須賀 三雄 氏
 
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| 大気圧下の試料を観察できる新型電子顕微鏡を開発・製品化した。液体や気体中における粒子のブラウン運動や自己組織化、塩の結晶化、電気化学反応、はんだの温度依存性を液体や大気中で動的に観察した例などを紹介する。 |  
 
 第197回研究会
 「セラミックス材料の新しい評価技術」
 今回は、セラミックス材料の新しい評価技術をテーマとして採り上げました。まずは、セラミックスの特性を左右する粒子界面の特性をin-situで評価できる手法を紹介します。続いて、透過電子顕微鏡(TEM)に関連した新しい評価技術を紹介します。TEMの分解能向上にとって長年の課題であった球面収差の補正技術が開発・商品化されるなど、セラミックス材料の評価技術の最近の進展はめざましいものがあります。
 
 日時:2011年(平成23年)6月10日(金)14:10〜16:50
 場所:大阪市中央公会堂 地階 大会議室
 (〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号)
 
 
| (1)セラミックス粒子のin situ界面特性評価法 |  
| 武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社 代表取締役社長 武田 真一 氏
 
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| XPSやFT-IR, Raman分光法などと比較して粒子が水や有機溶媒に接したときの界面状態や高分子などの吸着状態を調べる手法は限定されており、十分な情報が得られてきたとは言い難い。本講では、古くから用いられてきた手法に加え、ゼータ電位法、遠心沈降分析法、NMR溶媒緩和法など比較的新しいin situ界面特性評価法について紹介する。 |  
 
| (2)TEM/STEM/FIBによる原子レベル構造の直接観察 |  
| 株式会社日立ハイテクノロジーズ グローバルアプリケーションセンタ 主管技師 柿林 博司 氏
 
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| 微細化やナノコンポジット化が進む電子デバイスや環境・エネルギー関連材料の解析ニーズに代表されるように、原子レベル分解能、3次元、反応・劣化過程などの高度な解析条件が必要不可欠となりつつある。それに対応すべく進展するTEM/STEM/FIB技術(収差補正による飛躍的な分解能向上、3D観察のフルオート化、in-situ観察による動的構造変化の解析、試料加工の高速・高精度化など)を紹介する。 
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 バイオ関連セラミックス分科会第34回研究会
 「日本企業の海外進出と海外で承認された医療機器の日本導入」
 今や我が国の企業は国内市場だけでなく海外市場をも視野に入れるべきことは言を俟たないことですが、医療機器分野においては、海外進出している企業はあまり多くありません。我が国の医療機器メーカーが海外進出するにはどのようなことに留意すべきでしょうか。また、海外で承認された医療機器を我が国に導入するにはどのようなことを考慮すべきでしょうか。今回は、国産インプラント等で唯一FDAを取得した企業の方、および海外で上市されている医療機器の国内での承認プロセスに詳しい方をお招きし、日本企業の海外進出および海外で承認された医療機器の日本導入についてご講演頂く予定です。
 
 日時:2011年(平成23年)6月24日(金)14:00〜17:00
 場所:大阪府商工会館 6階601号室
 (〒541-0053 大阪市中央区南本町4丁目3番6号)
 
 
| (1)TCP系骨造成材のFDAにおける承認事例 |  
| 株式会社ブレーンベース 代表取締役 佐宗 隆正 氏
 
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| 世界的な高齢化の進行の中で、如何に「健康に老いるか」が大きな社会問題となっている。高齢者のための介護は、全く新しいトータルケア(医療・介護・エンタ・住居・環境など)として社会システムに組み込まれなければならない。特に、高齢者には、食べる・話す・笑うことが重要である。そのために、失った歯を「治す」インプラント、欠損した骨を「造る」骨造成材、口腔内を健常な状態に「守る」歯面研磨剤が必須条件である。 |  
 
| (2)海外で承認された医療機器の日本市場への導入について |  
| (合)コンピエーレ 代表 麻坂 美智子 氏
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| 本邦における医療機器の申請書類は、申請書に機器が特定できる情報を、添付資料には、性能、有効性や安全性を記述するという構成になっている。海外で販売されている医療機器を本邦に導入しようと考えるとき、有効性はもちろんのこと、安全性に関する実績や情報もかなりの蓄積があり、入手も比較的容易である。反面、本邦独自の薬事上の要求事項が存在することから、資料やデータ入手が困難な場合もある。今回は、海外から医療機器を導入する際の留意点等をお話したい。 
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 第198回研究会、バイオ関連セラミックス分科会第35回研究会
 「生体情報測定技術」
 ニューセラミックス懇話会の第198回研究会、バイオ関連セラミックス分科会 第35回研究会と大阪府立産業技術総合研究所の産技研技術セミナーを共同で開催いたします。従来から、大阪府立産業技術総合研究所では、事業の実施により得られた技術情報、大学、あるいは諸団体等の研究情報などを企業の技術高度化に有用な最新情報を普及するため、関係団体と連携して産技研技術セミナーを開催しています。
 今回は、「生体情報測定技術」をテーマとし、3DマイクロCTシステム、超小型超音波画像装置についての講演を予定しています。前者は人工骨等の開発過程において、後者は家庭での健康セルフチェックのための、いずれも生体情報測定の重要なツールとなるものです。
 
 日時:2011年(平成23年)9月30日(金)14:00〜16:55
 場所:大阪市中央公会堂 地階 大会議室
 (〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号)
 
 
| (1)実験動物用3DマイクロCTシステムの最新技術 |  
| 株式会社リガク NDTイメージング事業部 開発設計部 主幹技師 原 幸寛 氏
 
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| 3DマイクロCTシステム「R_mCT2」は、わずか17秒のCT撮影で512枚の断層画像を一気に取得することができるCT装置である。本題では、高解像10μm画素で高速に3次元画像検査を可能とするR_mCT2の特徴と、心拍同期撮影、画像Fusion等の最新アプリケーション技術について紹介する。 |  
 
| (2)超音波画像装置の超小型・低コスト化開発 〜乳がんセルフチェック実現に向けて〜 |  
| 株式会社グローバルヘルス 代表取締役 田中 寿志 氏
 
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| 医療専用であった超音波画像診断装置を「小型、軽量、低価格」にすることで、「いつでも、どこでも、誰でも簡単測定」を実現した身体組成(脂肪、筋肉)専用の装置として製品化することに成功した。この装置は、厚労省にも非医療機器として認められており、美容、健康市場における新しいサービス創設のためのツールとして販売を開始している。次なる開発課題は、半導体技術を駆使した超小型/低コスト化であり、これによって家庭で個人が使える新しい超音波画像装置の製品化を目指している。 
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 第199回研究会
 「注目される蓄電デバイス −リチウムイオン二次電池と電気二重層キャパシタの開発と応用−」
 「蓄電デバイス」をテーマとし、リチウムイオン二次電池と電気二重層キャパシタの基礎から応用までについての講演を予定しています。両デバイスともに、電子機器、産業機器、自動車や電車、あるいは家庭用電源としてその用途を拡大しています。このような蓄電デバイスは、エネルギーを有効に利用するために今後益々重要となるため注目されています。
 今回は“サイエンスエキスポ関西2011”の連携セミナーとして開催いたします。
 
 日時:2011年(平成23年)10月21日(金)13:00〜15:50
 場所:インテックス大阪 6号館 2階 会議室F
 (〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-5-102)
 
 
| (1)リチウムイオン二次電池総論 |  
| 独立行政法人産業技術総合研究所 ユビキタスエネルギー研究部門・蓄電デバイス研究グループ 研究グループ長 小林 弘典 氏
 
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| 最近、電気自動車用途のみならず、家庭用電源としてもリチウムイオン二次電池が注目を集めてきている。リチウムイオン二次電池では正極・負極材料の組み合わせで本質的に電池のエネルギー密度が決まることになるが、これらの重要な正極・負極材料にはセラミックス材料が用いられてきている。本講演では、リチウムイオン二次電池の特徴、作動原理、車載用蓄電池の開発状況、電極材料の開発動向等について報告をする。 |  
 
| (2)パナソニックにおけるリチウムイオン電池開発と応用 |  
| パナソニック株式会社 エナジー社 技術開発センター 所長 渡邊 庄一郎 氏
 
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| リチウムイオン電池の進化とアプリケーションへの応用についてパナソニックでの事例をあげて説明する。更に今後大きな成長が期待される車載・環境エネルギー蓄電デバイスに求められる電池の特性について紹介する。 
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| (3)電気二重層キャパシタの特徴と応用 |  
| 大阪工業大学 工学部 応用化学科 教授 棚橋 一郎 氏
 
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| 約30年前に商品化された電気二重層キャパシタは、二次電池とは原理を異にする蓄電デバイスである。現在では、電子機器のメモリーバックアップ電源から自動車の補助電源に至る広い分野で用いられている。ここでは、電気二重層キャパシタの原理、構造、特徴および応用について概説する。特に、キャパシタの性能に大きな影響を与える活性炭などの材料特性について詳しく紹介する。 |  
 
 創立40周年記念講演会(第200回研究会)
 
 日時:2011年(平成23年)12月9日(金)15:00〜16:00
 場所:メルパルク大阪
 (〒559-0034 〒532-0003 大阪市淀川区宮原4-2-1)
 
 
| 電子デバイスの現状と将来 |  
| パナソニックエレクトロニックデバイス株式会社 取締役 技術・知財担当(兼)デバイスアプリケーション本部 本部長
 久保 実 氏
 
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| 電子デバイスはICの発明以来、微細化とともに進化の道を歩んできました。その成果は、高性能なIT機器を広く市場に普及させ、垂直統合型から水平分業型への産業構造の変化を引き起こしてきました。最近はクラウド・コンピューティング、スマートグリッドなどの新たな潮流に向けた新デバイス、グリーンデバイス等が、更なる成長を牽引すると期待されおり、今回、このような市場と電子デバイスの動向を俯瞰致します。 |  
 
 バイオ関連セラミックス分科会第36回研究会
 「整形外科分野における術後感染」
 整形外科における人工関節置換手術後に生じる手術部位の感染は、約1%の確率で生じています。これらの術後感染は、手術を行った部分に細菌が入り増殖することで生じますが、人工関節(インプラント)のように異物がある場合には感染が生じやすく治りにくいことがわかっております。インプラントが原因で生じる感染は、細菌が形成するバイオフィルムが大いに関わっており、これに対し有効な薬剤治療が行われております。今回は、整形外科分野における術後感染を題材とし、工学的および臨床的立場において第一線でご活躍の講師から、最前線の技術動向をご紹介頂きます。
 
 日時:2012年(平成24年)1月20日(金)13:45〜16:45
 場所:大阪市中央公会堂 地階 大会議室
 (〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号)
 
 
| (1)バイオフィルムに関わる材料工学的諸問題について |  
| 鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 学科長・教授 兼松 秀行 氏
 
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| 細菌は多くの環境において栄養等を求めて固体表面に吸着し、一斉に多糖を排出して生物由来の固体表面上の微小薄膜空間バイオフィルムを形成する。バイオフィルムは海洋環境や冷却水系における生物付着に伴う材料劣化、生体内の抗感染性低下など、様々な工学的諸問題に深く関わっていることが次第に明らかにされつつある。本講演では、これらの工学的諸問題を、特に材料工学的な観点から明らかにする。 |  
 
大西先生の講演は都合により中止となり、オリンパステルモバイオマテリアル株式会社 開発部 部長 重松貴氏より、演題「オリンパステルモバイオマテリアル株式会社による製品紹介」にて講演がなされました。
| (2)人工関節置換術の感染防止対策として界面バイオアクティブ骨セメント法に用いるHAに抗生物質を含浸させた薬剤徐放 |  
| 医療法人壽会 富永病院 病院長・研究センター名誉センター長 大西 啓靖 氏
 
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| 人工関節置換術後、経年的に発生する最大の問題点である骨と人工関節(インプラント)の間の「ゆるみ」を防止する為に、手術時、骨と骨セメントの間にHA顆粒を介在させ永久に骨形成を持続させ「ゆるみ」を防止する界面バイオアクティブ骨セメント法(IBBC)を1982年より始めた。この時、術後感染の最も発生しやすい部位に使用されるHA顆粒に抗生物質を含浸させ、抗生物質を徐放させることにより、手術後感染を防止する方法の基礎研究と臨床の実際について述べる。 
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